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プロが教える!トイレのお掃除方法

トイレの掃除といえば、なんとなく『便器をこする』というのは想像がつくと思います。

ただ、これをやればキレイ(清潔)に維持できるという方法はなかなかご存じないのではないでしょうか。

 

このコラムを書いている私もそうですが、清掃会社で働くまで、ちゃんとした清掃方法を知りませんでした。

振り返ってみれば、学校で教わった記憶もなく、子供の頃、母から『トイレ掃除くらいしなさい』と言われ、何となく掃除をしていたような気がします。

 

 

 

そこで、当コラムでは、当社も会員になっている一般社団法人日常清掃協会が発行する【はじめてのトイレ清掃】をもとに、トイレ清掃の方法・やり方を全6回に渡りご紹介していきます。

なお、コラム作成にあたっては一般社団法人日常清掃協会より許可をいただきました。

※一般社団法人日常清掃協会についてはこちらからご確認ください。

  

 

お掃除マニュアルは下記リンクからもご確認いただけます。ご参照くださいませ。

第1回 トイレ清掃の範囲は?

第2回 トイレ清掃の流れは?

第3回 拭きや磨きはどのように行うの?

    清掃上のポイントは?

第4回 清掃の仕上がり基準は?

第5回 清掃時の心がけはあるの?

第6回 除菌・除ウイルスはできるの?

    トイレのニオイについては?

    どのような道具で掃除をするの?


 

第1回 トイレ清掃の範囲は?

日常清掃として行うトイレの清掃範囲はどこまでになるのでしょうか?

全体を隅々まで清掃できればいいのですが時間の制約があるなかで行うのが日常清掃です。

また必ずしもトイレ内のすべての部位が一様に汚れていくというわけでもありません。

ここでは日常清掃で行うべき重要な清掃ポイントとして男性トイレを例に「大便器まわり」「小便器まわり」「洗面台まわり」「床」「ドア・扉」の5つを確認していきます。


 

大便器まわり


 

 


①便器本体

汚れが一番たまる場所です。便器の内側は当然として、外側についても拭き清掃が必要となる場合があります。

汚れをつきにくくするために釉薬やコーティングが施されていますが、清掃の際には、こすることでこれらの表層にダメージを与えないよう注意しなければなりません。

 

②温水洗浄便座

洋式トイレの多くには温水洗浄便座が設置されています。

清掃のポイントとなるのは便座と便座裏側です。便座は直接身体が触れる部位ですから入念に拭き清掃をします。

温水洗浄便座と便器本体が接合している隙間にも尿汚れがたまりやすいので、ときおり、温水洗浄便座をスライドさせるなどして状況を確認する必要があります。

適宜状況を確認する


③ペーパーホルダーまわり

ペーパーホルダーの紙切板は必ず手で触る部位ですので衛生拭きをします。


④個室のドア

最も手で触られる部分はノブや鍵の部分ですが、ドア表面、木口(ドアのへり)部分の清掃も必要です。 


⑤個室の床

個室トイレが男女共用の場合、男性の多くは座らずに立ったままで小用を足しますので、便器と床が接合する部分のわずかな隙間に汚れが残り、ニオイの原因となることがあります。


⑥壁面

個室トイレが男女共用の場合、男性が使用することで尿が壁面下部に飛散します。その場合ここもニオイの原因のひとつとなります。


小便器まわり


 

 

①小便器

小便器は内側だけでなく外側にも汚れが飛散することがありますので、しっかり確認するようにします。

小便器の清掃で特に重要なのは➊の目皿の部分です。この部分に汚れが残り、蓄積していくと、ニオイの原因となります。

小便器の種類にもよりますが、多くの小便器は目皿の下に水がたまる溝があります。

ここも清掃が必要


この部分の清掃が不十分なままだと残留した尿汚れは次第に固形化し尿石といわれるガンコな汚れに変わります。

 

②壁面

特に中央から下部にかけては尿が飛散している場合があります。

 

③壁面

小便器付近の床は尿汚れが常時たまります。

写真の③の黒い床部分は汚垂だれ石(おだれいし)と呼ばれ、床への汚れの浸透を防ぐ役割を果たします。


洗面台まわり


 


①手洗いボウル

石鹸の残りカスや皮脂などの汚れがたまる場所です。

水栓金具も表面が汚れ曇りますのでしっかり拭きます。


②洗面台

手洗いにより水が飛び散りやすい場所です。

ペーパータオルや石鹸ボトル等の小物類が置かれていることもありますが、これらについても汚れの状態を確認し清掃するようにします。


③鏡

手洗い時の水の飛散により鏡表面が汚れます。

鏡は拭きムラが目立ちやすい部位ですので、見た目の仕上りには注意を払う必要があります。


④壁面

手洗い付近の壁面は水の飛散により汚れます。



床はトイレ清掃でも大切なポイントのひとつです。

衛星を保つ観点からもしっかり拭き清掃をする必要があります


ドア・扉


 

トイレを使用する際に必ず手で触る部位です。

ドア表面、木口部分の清掃も必要です。

ノブ周辺も触られている


その他の清掃箇所


 

●エアータオル

石鹸のカスや脂がたまりやすい部位です。

●排気口・換気口カバー

ホコリが堆積していないかチェックします。

●ゴミ置き場・汚物入れ

ゴミ箱自体が汚れていきます。


●窓まわり

窓台やサッシまわりにホコリが目立ちます。


●ロータンクまわり

汚れや水アカがつきやすい場所です。

●温水洗浄便座の洗浄ノズル

特にノズル先端を清掃します。

 

 


次回、第2回は『トイレ清掃の流れは?』をテーマにお伝えします。

 

*トイレ清掃のやり方をより詳しく知りたい方は『一般社団法人日常清掃協会』のHPをご覧ください。

 


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©︎2022日常清掃協会association

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